社外CFOの活用事例(9)業績低迷期にやるべきこと

9. 業績が横ばいになってきた。どうやってテコ入れしよう・・・

業績が横ばいは黄色信号

「業績が横ばいになってきた」ときは、すでに黄色信号と考えなければなりません。 それは、以下の2つのケースは、私が社外CFOとして関与した会社の実例です。(社長に許可をとって掲載しました)


(ケース1) 新規参入でシェアが急低下した例 A社は5年前に設立された新興企業です。あるビジネスモデルが成功し、売上を伸ばして行きました。
しかし、すぐに、それをマネしてくる競争相手が多数いました。その相手は、当社よりも、少し安い価格で、同じサービスを展開します。
また、当社よりも規模が小さく、経費構造が安いため、相手の方がコスト競争力がある場合も、あります。


このようなケースでは、あっという間に、シェアを奪われていってしまいます。
最近、売上が伸びなくなったと思って間もなく、売上が傾きはじめました。



(ケース2) 社員の士気と能力が低下してしまった例 B社の社長は、父親から会社を継いだ、二代目の経営者です。
先代は、経済成長の波に乗って、会社を大きくしていきましたが、二代目の社長は、売上を増やす努力をしませんでした。
上記A社のような新興企業ではありませんから、すぐに会社が傾き始めるわけではないのですが、別な意味で、恐ろしいことが起きていました。社員の能力が下がっていくのです。
それまで、既存客の維持と、新規開拓の2つの仕事がありましたが、売上を増やさないのですから、仕事が半分です。だからといって、人数が減っているわけでもありません。



この状態で数年が過ぎ、鍛えられていない、年齢を重ねてしまった人が、たくさんいる会社になっていたのです。
こういう会社を、テコ入れするのは、上記A社のようなケースよりも、何倍も大変です。



ですから、売上横ばいになったときには、次の手を打っているようでなければなりません。

財務のプロフェッショナルにできることとは?

では、このような場面で、財務のプロフェッショナルである社外CFOが、事業のテコ入れのために、どのような貢献をできるのでしょうか?

 

大きく、次のような役割、方法で、貢献しており、実際にテコ入れに成功した事例も多数あります。

 

1. 投資可能な金額を示す。

会社が行う投資には2種類あります。1つ目は、サーバーやリアル店舗などのハードに対する投資で、2つ目は、人や広告に対する投資です。
変化の早い業種でも、向こう1年くらいの売上と利益なら予測できます。
そのなかで、「ここまでなら、失敗しても、経営危機にならない」という投資額を、社外CFOとしての経験と論理から、導き出すのです。

 

2. 1勝9敗を目指して実行する。その際に結果を明確にする。

投資できる金額が決まったら、その範囲内で、新たなチャレンジを繰り返していきます。
その際には、「引き際」も肝心です。「2年以内の黒字化」などルールを決めて取り組んでいくことになります。
担当者は、どんなに誠実な人でも、自分の業績がよく見えるような説明をしてしまいがちです。ですから、財務部門からの客観的な情報が必要になります。
また、業績の評価するときは、数字だけでは読み取れないものも、考慮しなければなりません。ですから、経理担当者から機械的な数字を出すのではなく、社外CFOから、数字と意見の両方を出していきます。

 

3. バランスのとり方を見直す

会社が成長しているときには、広告にしっかりお金を使えば、来月、再来月の売上となって返ってきます。
慣れていない社員をたくさん入れても、仕事に追われているうちに、一人前に成長していきます。
これが、売上が横ばいになると、広告をたくさん使うことが、プラスになるとは限りません。また、人をたくさん投入しても、効果が出ないかもしれません。
ですから、全体のバランスを見直す必要がでてきます。
このとき、財務の数値を中心に、検討をしていくことになりますから、社外CFOの力が必須となります。

 

4. 問題を察知する

日々、仕事に追われながら、「さあ、いまが売上が横ばいになったときだ。テコ入れしよう」と、見極めをするのは、簡単ではありません。
また、「いま広告を減らしたら、売上が下がってしまう」などと、迷いも出てきます。実際に、広告を減らしてはならない場面もあります。
このような見極めには、経験も必要です。多くの会社に、社外CFOとして長期関与してきた経験が、お役に立てるときです。

9. 業績が横ばいになってきた。どうやってテコ入れしよう・・・関連ページ

1. 会社の成長に管理が追いつかない
業績が伸び続けている会社は、その分だけ管理が大変です。 どのように対応すればいいのでしょうか。
2. 事業を広げて、どこが儲かっているか分かりづらい
成長を目指して、事業を広げ続けると、必ず「どこが、いくら稼いでいるのかわからない」という問題に直面します。どのように解決すればいいのでしょうか。
3. ネットビジネスから、リアル投資に広げたい
ベンチャー企業で、ネットを活用していない会社は、ほとんどありません。 しかし、さらに業績拡大するために、リアル投資の必要性を感じることの多いのではないでしょうか。 そのときの財務リスクをコントロールのが、CFOの役割です。
4. 月次決算を早めたい
月次決算は、企業を経営するうえで非常に重要なものです。 しかし、未上場企業にとって、それは意外に難しいものです。 どのように対応していけばいいのでしょうか。
5. 上場を視野に、できることをやっていきたい
ベンチャー企業の経営者にとって、株式公開はひとつの目標です。 では、実際に上場するというのは、どういうことなのでしょうか。
6. 受注するときの採算ラインが、はっきりさせたい
ひとつでも多くの仕事をとっていきたい。 でも、値段の厳しいものは、断らなくてはならない。 その線引きは、どのようにすればいいのでしょうか。
7. 赤字を出してしまった!
会社をやっていて、業績の低迷期はつきものです。 そのときに、どのような問題が起こるのでしょうか。 また、どのようにして乗り切ればいいのでしょうか。
8. 黒字のはずなのに資金がない
税理士から出てくる試算表では、黒字が出ていて、税金を払わなければならないという。 でも、手元には資金がない。どの社長も経験する問題です。原因は、どこにあったのでしょうか。
10. 倒産するかもしれない!
本当に資金が枯渇してしまい、倒産の危機!という経験は、多くの社長さんが経験することです。 反対に、その経験は、人を強くするものです。 まずは、どっしりと構えて見せることです。
11. 経理スタッフを増やしても、効果が出ない
経理・財務の必要性を感じれば、経理スタッフを増やすのは、当然の流れです。 しかし、一般社員だけ増やしていって、会社のレベルを上げられるのでしょうか? 本当に必要なのは、経理・財務をまとめて、引っ張っていく人を育てることです。

ホーム RSS購読 サイトマップ
社外CFO活用例 サービスメニュー 料金とQ&A 事務所紹介 お問合せ