社外CFOの活用事例

11. 経理スタッフを増やしても、効果が出ない

難しいことを頼んでいるつもりはない

経営者が、経理・財務部門に求めることは、明確です。

  • いま、会社はどのような状態にあって、年度末には、どれくらいの利益が出ているのか。
  • 会社の、どこが儲かっていて、どこは儲かっていないのか。
  • お金はどれくらいあって、どれくらいの仕入をしてもいいのか。

こういった情報を、早く出してほしい、というのが一番です。 私たちが社外CFOとして業務を行うときにも、まずは、これを明確にするのが、最初の仕事になります。


どれも、基本的なものばかりですから、「難しいことを頼んでいるつもりはないのに」と、思われる経営者も多いのです。 しかし、経理や顧問税理士に、不満を持たれている経営者の方は、非常に多いものです。


それは、どうしてなのか? 求めているものを明確に伝えられていないから、ということと、その人の力を超えた要求をしているから、ということではないでしょうか。


どうしていいのか分からないとき、仕事のパフォーマンスは大きく下がる上に、社員はストレスを感じます。


人を増やしても、意味があるとは限らない

ここで、求める情報が出てこないからと言って、人を増やすことに、意味があるでしょうか。

 

経理の人が、やり方が分からなくて困っている人であれば、同レベルの人を増やすことに意味はありません。
中途半端な人を入れても、臨んだような結果になるとは限りません。
高額の報酬で人を連れてきても、そういう人は、また、お金でどこかに行ってしまうかもしれません。

 

また、経理が忙しくて、業務が回らないので、人を増やしてほしいと言ってきたとします。
この場合も、希望どおりに採用をすることが、必ずしも正しいとは限りません。
まずは業務のやり方を改めるべきかもしれません。
また、経理の人を何人も増やすくらいなら、営業の人が、ほんの少し協力すれば済むなら、その方がよいかもしれません。

経理の人材マネジメントは、営業とは違う

経営者の大切な仕事のひとつに、人を育てることがあります。

多くの経営者は、人材マネジメントを得意としています。営業の人を何人も育ててきたから、経営者として会社を大きくできたのですから。


経理も同じで、会社で育てた方が、外部から優秀な人を雇うよりも、ずっとコストを抑えられます。
しかし、経理部門だけは、なかなか育ってこない、という経営者の方が、多くいらっしゃいます。

それは、経理部門のマネジメントが、営業などに対するものとは、少し違っていて、そこを意識して使い分けできていないから、ともいえるのではないでしょうか。


これは、経理に限ったことではありませんが、社員は、仕事に対して、次のようなことを望んでいます。
  • 仕事を通じて成長したい。
  • ワークライフバランスを保って仕事をしたい。
  • 自分の給料を上げていきたい。
  • 尊敬できる仲間と、楽しく仕事をしたい。

上記のように、経理に不満を持たれている経営者の方は、社員が成長できるように指導をできていないのかもしれません。

経理は本来なら、専門性が高い仕事です。また、腕さえ磨いておけば、他の会社に行っても通用します。
そのように、社員を成長させることができれば、社長が望むような経営情報も出てくるのではないでしょうか。

人を育てる

私たちは、社外CFOとして、経理部門の人材育成を重視しています。

 

報酬についてに記載しているように、マネージャーの方に対して、私たちの専門的な仕事をご指導させていただいています。

私たちの、次のようにご指導しています。

  1. 1回目は、私たちが実際にやってお見せする。
  2. 2回目は、ご説明しながらやってもらう。
  3. 3回目以降は、部分的に補助するのみで、自分でできるようになる。

「マネージャーというには物足りない」と思われるような方でも、このようにして、マネージャーになっていかれるのです。

 

いま、経理部門にいて、なかなかパフォーマンスを上げられない方が、私たちと仕事をすることで、活躍できるようになっていくのは、私たちとして、大変うれしいことです。「勉強になる」、「自分が成長できていると感じる」などと、たくさん言っていただけることが、私たちが仕事をしていくうえでも、やりがいになります。

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